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消防隊員用個人防火装備に係るガイドライン:防火手袋

この「消防隊員用個人防火装備に係るガイドライン」は、火災発生建物への屋内進入を実施する消防隊員がより安全に消火活動を行うための消防隊員用個人防火装備に求められる機能について、一定の性能等を示すことを目的として、ISO規格等の基準をふまえ平成23年5月に策定されたものです。

このガイドラインは総務省消防庁消防・救急課が窓口となり、前回の見直しから概ね5年が経過したときや、ISO/TC94/SC14国内審議委員会においてガイドラインの見直しが必要と申し入れが行われたときに見直しが行われ、改定されます。

防火手袋に関するガイドラインの概要は以下の通りです。

2022年ガイドライン

2022年ガイドライン(令和4年3月改定)は2017年ガイドラインをベースに作られています。
大きな変更点として、2017年ガイドラインの防水層の耐水試験のみではなく、完成品での漏水を検査するべきという考えから、完成品漏水試験が必須項目として追加されました。
耐炎性能・耐熱性能・機械的強度性能等の求められる試験数値には変更がありません。

2017年ガイドライン

2011年ガイドラインと目的は一緒ですが、2017年のガイドラインではISO 11999-4の規格が基礎として採用され、求められる性能について、手掌側にも活動性を維持しつつ熱伝達性も手の甲側と同じ数値を求めるようになりました。
さらに、耐炎性能・耐熱性能・機械的強度性能に加え、消防活動に必要不可欠なロープワークでの人間工学的性能、熱水を浴びてしまうことによる火傷の防止としての耐水性能等の必須項目が新たに追加されました。
その他にも、耐液体化学薬品浸透性等が任意の試験として追加されています。

2011年ガイドライン

火災現場での消防隊員が安全に消防活動を行うために総務省消防庁が通達したもので、最初に策定されたもの。
2011年ガイドライン防火手袋に求められる性能では防火服と同様の炎や熱を浴びることからISO 11613:1999のアプローチAを基礎として採用されています。
試験項目には、熱や炎に対する耐炎性能・耐熱性能や、防火手袋の使用方法を考慮し、突刺し抵抗・耐摩耗性切創抵抗・引裂抵抗等の機械的強度も性能として要求されています。
手掌側の熱伝達性の性能試験項目についてのみ、活動性を重視することからISO 15383:2001の規格が採用されています。

一般社団法人 日本消防服装・装備協会(JFCE)


一般社団法人日本消防服装・装備協会は、消防服装・装備等に関する製造、販売等を行う関係業者の全国規模の団体です。
一般社団法人日本消防服装・装備協会は、防火服等の品質を確保するため技術上の基準をISO規格、個人防火装備のガイドライン等に準じて自主基準を策定し、これに基づき自主管理を行うこととしています。
この自主管理を希望した製品については、防火服等に関する学識経験を有する者、消防機関の関係者等からなる防火服等自主管理委員会が審査し認定された製品にのみ認定マークを付することができます。



【防火手袋の種別区分】
種別 内容
A種
(ガイドライン2022)
消防隊員用個人防火装備に係るガイドライン(2022年3月)の「防火手袋に求められる性能等」を満たし、火災発生建物への屋内侵入を実施する消防隊員が用いるもので、活動のしやすさに配慮したもの。
B種
(後方支援用)
火災発生建物外での消防活動や後方支援等を行う場合に用いるもの。
熱と炎に対する防護性能は、ISO11613:2017(建物の消火に伴う支援活動に携わる消防隊員の消防活動用個人防火装備の試験方法と要求事項)に準じ、ガイドライン(2011年3月)の「防火手袋に求められる性能等」を満たしている。


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